日向坂のエース「まだまだ席に余裕があります、後悔させません」、ブログで必死の宣伝

乃木坂46

日向坂のエース「まだまだ席に余裕があります、後悔させません」、ブログで必死の宣伝

7: 君の名は 2024/11/24(日) 02:01:14.43 ID:64VMs
ほい

2: 君の名は 2024/11/24(日) 01:34:56.30 ID:64VMs
まだまだ席に余裕ある坂

3: 君の名は 2024/11/24(日) 01:36:33.01 ID:5dX0r
かなしいな

4: 君の名は 2024/11/24(日) 01:52:17.77 ID:2u9mb
キャプテンの仕事なのに 個人仕事が充実してるからグループはどうでもいいんだろうな

5: 君の名は 2024/11/24(日) 01:53:26.91 ID:64VMs
2023年 少し席が空いてしまっていたの 2024年 まだまだ席に余裕があるので まるで成長していない・・・

8: 君の名は 2024/11/24(日) 02:08:04.59 ID:CyZ76
ちゃんと運営の仕事してるのは偉い

9: 君の名は 2024/11/24(日) 02:20:21.02 ID:Fwyp8
昨日一般で即販促は相当売れてないなこれ

12: 君の名は 2024/11/24(日) 02:29:53.23 ID:BUBYz
地方が余るのは乃木坂も同じでしょ

24: 君の名は 2024/11/24(日) 03:18:06.45 ID:XxpdL
>>12 さすがにマリンメッセは完売すると思う

13: 君の名は 2024/11/24(日) 02:35:57.31 ID:FsRg4
ライブって積み重ねだからな 今まで出来なかったことが急にできるようになんてならない ライブを捨ててきたグループはライブに泣いて当たり前 櫻坂は散々オワコンとバカにされながらも長く続けた結果下がった集客取り戻せてるし

14: 君の名は 2024/11/24(日) 02:36:25.50 ID:yjtuq
いつ松田がエースに…

21: 君の名は 2024/11/24(日) 02:52:53.60 ID:vfmQ7
油断ではないだろ日向の構造的問題 バラドルを主コンセプトでやったらライブの集客は落ちるに決まってる

28: 君の名は 2024/11/24(日) 03:31:58.37 ID:3WsZN
日向坂のツアーの一般発売は何で2回あるの? いつもそうなの?

32: 君の名は 2024/11/24(日) 03:53:36.17 ID:Fwyp8
>>28 1回目が完売すれば座席増やしたりする 全く売れなければ座席を減らして完売させる

33: 君の名は 2024/11/24(日) 03:57:39.10 ID:xQC30
日向はここからこさかなほか主要メンの卒業があるからさらに動員が減る 歌番組にも全然出られなくなり、外仕事も減る負の連鎖 ガラガラになった会場を見てメンバーもオワコンを自覚する 藤嶌、しょげこ、りなし辺りの年少メンバーが未来の無いグループを見限って高校卒業と共にさっさと引退してジ・エンド AKB本店支店で嫌になるほど見た展開がいよいよ坂道でも出てくるんだよ

【予約受付中】

【Amazon.co.jp限定】歩道橋 (Type-A) (メガジャケ付)
乃木坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-12-11

・与田ちゃんが「脇見せて」コメント読んだ瞬間にすぐ反応するマネージャーwww・日ハムの清宮選手と黒見明香ちゃんがそんな関係だったとは…【乃木坂46】・長濱ねる「知らなかった、ではすまされない」 ・佐々木美玲の衝撃水着カットにファン大歓喜!!! ・櫻坂46さん海外イベントでファンが韓国人を集団暴行し、現地でニュースになってしまう…【buddies】

引用元URL:https://talk.jp/boards/nogizaka/1732379583

日向坂のエース まだまだ席に余裕があります 後悔させません

監督・編集:是枝裕和 基本的には自分の映画は自分で脚本を書いて来ましたが、誰か脚本家と組むなら誰が?という質問には必ず「坂元裕二!」と即答してきました。それは、そんなことは自分のキャリアには起こらないだろうとどこかで諦めていたからです、きっと。夢が叶ってしまいました。こんなことを言うと坂元裕二ファンには怒られるかも知れませんが、加害者遺族、赤ちゃんポスト、子供達の冒険旅行、疑似家族と、同じモチーフに関心を持たれている方だなと親近感を抱いておりました。もちろん作品になるタイミングは前後していますし、扱い方は全く違うのですが、それでも彼と自分は同じ時代を生き同じ空気を吸って吐いているんだと感じていました。そして、何より、その題材をとてつもなく面白いものに着地させる手腕には、羨望と畏敬の念と両方を抱いておりました。今回は、縁あって共同作業が実現してしまいました。監督としてこの素晴らしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと、ファンであることは隠したつもりだったのですが、恥ずかしながら、バレバレだったと思います。まだタイトル以外は明かせませんが、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいです。 脚本:坂元裕二 是枝作品の脚本を是枝さん以外の者が書くと聞くと、観客の方はどのように思われるのでしょう。わたしは、「え、そんなことはありえるの? 無理に決まってるでしょ」派です。是枝監督は世界一の脚本家でもありますから。しかも撮影現場で俳優やスタッフと対話しながら脚本を作っていくタイプの監督です。そんな仕事を引き受けた脚本家がいたら、身の程知らずだなと苦笑いするはずです。まったくもって愚か者ですね。是枝さんは学年もクラスも違っていて話したこともないけど、時々廊下で目が合ったり、持ってるものを見て真似して手に入れたくなる、憧れの存在のような人でした。あんな人になりたかったな、なれなかったな。いいな、羨ましいな。そんな嫉妬めいた思いの対象だった是枝さんが、『海よりもまだ深く』という映画の作中やインタビューで「こんな自分になりたいわけじゃなかった」と語られていて、驚きました。是枝さんの秘密をちょっと知ったような気になりました。誰だって多かれ少なかれ自分に納得いかなくて、こんなつもりじゃなかったと思いながら生きていて、どこかで折り合いをつけようとするけど、良いこともあれば悪いこともある。自分のことがあまり好きじゃなかったりする。廊下の向こうにいる是枝さんのことを見かけるたびに、「僕もそうなんだよね」と心の中で勝手に話しかけてみたりする、そんな存在に変わって、この映画もそんな風にして作っていきました。自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っています。

映画『流浪の月』スペシャルトークイベントが行われ、広瀬すずと李相日監督が参加した。 この日のイベントは司会者を立てることなく李が広瀬に質問するスタイルで展開。10歳の時に誘拐事件の被害女児となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を演じた広瀬は、更紗の現在の恋人・亮役の横浜流星との距離感について、お互い人見知りゆえに「距離は縮まるけれど知ることができない感じがあった」としながらも「撮影しながら触れ合う瞬間に一気に何も隠すことも遠慮することもなくなった。肌と肌が触れ合う瞬間に私自身が信用できるようになったというか、飛び込めるというか。それを感じたからこそ余計に信頼できたのかもしれません」と打ち明けた。 また李から物語後半で距離が近づいていく松坂演じる文との関係について「文(松坂)とのシーンでは『桃李さんが遠い』と悩んでいたよね?」と明かされると、広瀬は「亮君との距離が近くなる中で、文=桃李さんを想うことに対して距離ができてしまい、気持ちの切り替えが難しかった」と告白。更紗と文の関係性はその複雑さゆえに、広瀬が「桃李さんとは撮影現場では朝の挨拶と出る時の挨拶以外は喋っていなくて。スタンバイも別々のところにいました」と打ち明けると、李も「文と更紗の関係に気を使っていたのかも。劇中で会話を交わすまでの緊張感も必要だからね」と理解を示していた。 また最初の段階で4時間あったという本作のカットされたシーンの話題になると、更紗と文が電車に乗って旅立っていくという幸せを予感させる幻のラストシーンの存在が明らかに。広瀬は「完成した本編を観て『ラストシーンどこいった!?』とビックリ。『えー!』みたいな」とまさかの未使用に驚いたと言うも、李は「あれがあると満たされてしまっているというか、余韻がなかった。二人の見たい姿を見せて終わってしまった気がして。その後の二人の姿はお客さんが自分の映像として見てほしいシーンだったと撮影後に気づきました。電車を借りて撮影するのは大変なのにね!」と苦笑いしながら解説し「ソフト化の際には特典映像として入れますので」と予告して広瀬と観客を喜ばせていた。 最後は6月19日に24歳の誕生日を迎える広瀬に、李からサプライズで花束贈呈。李の「誕生日おめでとう!」の発声に「え?李さんにお祝いしてもらうなんて嬉しい!」と喜色満面の広瀬。『流浪の月』への参加について改めて「自分の中で大きな何かが生まれて、頑張ろう!と思えた」とし「24歳になっても頑張りたいというか、李監督ともっともっとご一緒できるように努力をしていかなければいけないなとクランクアップからずっと思っています」と未来への抱負を述べていた。 李とじっくりと語り合ったこの日のトークイベントに広瀬は「こんな斬新なトークイベントは初めて!」と嬉しそうで「私もまだラストシーンのワンカットを見られていないので、ソフト化の際の特典が楽しみです!」と期待。すると李は前作『怒り』に続いてのタッグとなった広瀬に「二度あることは三度ありますか!?」と聞くと、広瀬は驚いて肩をすくめながらも「え?いいんですか!?という気持ちが大きいですがぜひ!」と快諾して客席から拍手喝采を浴びていた。

映画『嘘八百 なにわ夢の陣』の公開を記念し、12月23日(金)、今作でもロケ地となった大阪・堺のTOHOシネマズ鳳で、佐々木蔵之介さんと3作全てで脚本を担当している、堺親善大使でもある今井雅子さん、そして堺市のPR を行うハニワ部長が登壇し、舞台挨拶を行いました。 まずは、佐々木さんが「雪もちらつく寒い中ご来場いただきありがとうございます」と大阪でも雪が舞う今年1番の寒さの中来場してくださった観客を労い、舞台挨拶は始まりました。ついに3作目を迎えたことについて佐々木さんは「シリーズ化できる作品なんてそうそうない上に、コロナの中で映画を作ることができて嬉しかった」と喜びを語り、今井さんは「今作は堺ロケが多いので帰ってきてくれたという気持ち」と堺に戻ってきた嬉しさを語っていました。 それを受けて、佐々木さんに今作の堺での撮影について聞いてみると、「1作目は16日間の撮影だったので堺を周ることはできませんでしたが、今回は30日間あったので、どこにけしもち屋さんがあって、うどん屋さんや蕎麦屋さんがどこにあって、どこにワークマンがあるのかまでわかりました。堺市役所の上の展望台も行きましたし、レンタサイクルを借りて武家屋敷も見ました。それでもまだ時間が足りなかったです。まだ宿題が残っています」と堺の街について熱く語り、MCから「4作目でまた堺に来たいということですよね?」と確認されると「そうですね」と苦笑いしながらも即答していました。 また、佐々木さんは、陶芸家である佐助を演じていますが、「今回は準備期間がけっこうあった」そうで、「先生の鎌倉の工房に合宿と称して泊まって。先生と2人でお酒飲んで、陶芸家の苦労や喜びの話を聞いて。土に触れることもそうですが、その先生との話が佐助の大きな役作りになりました」と、まさに師匠と弟子のような時間を過ごしていたそうです。 そんな佐々木さんの陶芸家ぶりについて今井さんは「陶芸家と役者さんには似ている部分があると思う」と前置きし、「ないところから何か価値のあるものを生み出す気迫や熱量が似ている。佐々木さんはどんどん腕をあげられていますよね。全身で悔しさや次はいいものを作りたいという思いが出ている」と絶賛。佐々木さんも「やはり格闘しなければいけませんから。焼いてみないとわからないこともあるのが陶芸の面白さだと思います」と陶芸家の役を3作品で演じた佐々木さんならではの目線で陶芸の魅力を語っていました。 そして、写真撮影の際は堺市のPRを行うハニワ部長も登壇。 最後に、今井さんが「今作には堺がたくさん映っていますので、皆さんの知っている場所も出てくると思います。陶芸家の方や堺市博物館の方など堺の力がたくさん入った映画です」、佐々木さんが「堺の方に本当に温かく迎えていただいて、豊かな仕事をさせていただきました。まだまだ宿題が残っていますので、堺の皆さんに盛り上げていただいて、堺のパワーで広めていただければ嬉しいです。お正月映画なのでご家族で観ていただける楽しい映画です」と作品をPRし、舞台挨拶は終了しました。

新進気鋭の製作・配給スタジオ「A24」史上No.1ヒット!全世界興収1億ドルを突破した最新作『EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE(原題)』が、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の邦題で2023年3月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国劇場にて公開決定! 監督は『スイス・アーミー・マン』で凄まじいセンスと才能を発揮したダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン(通称:ダニエルズ)。 ダニエルズから日本の映画ファンの皆さんへ、コメントが到着しました! Message from DANIELS ──日本での公開に向けて、どのようなことを期待されていますか? 日本の皆さんにやっとこの映画を観ていただけるので、とても嬉しく思っています。日本のアートは想像力豊かで、遊び心があり、そしてパンクです。日本のアニメや映画を見ていると、ボクらももっとリスクを取ってそして楽しんで作品を作らなくては、という気になります。ボクらは皆さんがこの映画で日本のカルチャーが反映されていることを発見して欲しいと思っています。それと、日本はファンアートや映画のポスターが最高ですよね。いつも楽しませてもらっています。 ──この映画を作ろうと思った背景を教えてください。 この映画は、インターネット時代に生きている我々の感情を表現してみました。言葉にはしがたいこのとてつもなく圧倒される感情をとらえて、それを乗り越えていきたいと思いました。始めから、エキサイティングなアイデアが3つありました。 1)バカバカしい闘いを繰り広げるSF・アクション映画 2)21世紀の移民の物語を通して家族愛を描く 3)あまりに多くの別宇宙に行きすぎ、哲学的な思想を探求することになるマルチバースムービー また、この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。日本のアニメ作品やあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています。 ──日本のファンへのメッセージをお願いします。 ハロー、日本の皆さん! 願わくば、本作の公開を皆さんと一緒に日本でお祝いできたらと思っています。 日本にはまだ一度しか行ったことがありませんが、訪れた街、食べたもの、触れた芸術の全てがとても好きになりました。日本に行く理由を作るのに、また別作品をつくりたいなって思っています!

誘拐事件の被害女児となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗(広瀬)の現在の恋人・亮を演じた横浜。横浜にとっても新しい挑戦となった『流浪の月』を経て変化したことを聞かれると「この作品では、準備期間をたくさんいただいて幸せな環境も 与えていただきました。また現場での監督の姿を見て、魂と命をかけて作品や役に向き合わなければいけないとも感じました」と俳優としての発見があったよう。 亮は更紗を演じるが故に愛が暴力へと形を変えていく人物という所謂汚れ役ゆえに李監督は「ファンの方は大丈夫?」とクランクイン前から心配していたことが明かされると、当の横浜は「恐怖心はありませんでした。(芸能界は)移り変わりが激しいというのは肌で感じていたし、ずっと人気があるなんて保証はない。自分の代わりはいくらでもいるからこそ、本物にならなければいけないと思いました」と覚悟をもって臨んだことをきっぱりと断言。ちなみに本作出演を機にInstagramのフォロワーは「277万くらいのフォロワーがいたけれど274万に減っているんです!」と笑いながら明かすも「でもそれは役者冥利に尽きる。これからも色々な役に挑戦すると思うけれど、それでも応援してくれる人たちを大事にしようと思いました」と噛みしめるように語ると、会場は拍手喝采。横浜は「皆さん温かいんです」と嬉しそうだった。 観客から「監督や広瀬すずから引き出された点」を聞かれると「つまらない答えでスミマセン。全てです!」と言いながらも「相手がすずちゃんでなければ、李監督でなければこうはならなかったはず。自分自身もわからない感情になっていたけれど、それをコントロールして導いてくれたのはお二方。周囲からも今まで一番『作品見たよ』という言葉をいただいて。それは自分の力というよりも、お二人の力のお陰です」と感謝を表明。 以前のイベントで亮を演じた横浜には亮と似たような昭和の男的雰囲気を感じたという李監督。その真意を尋ねられると「昭和の男とは追い込まれても逃げることをせずに引き受けてしまう。亮が更紗を殴った後に『俺じゃダメなのか』とつぶやくように言ったときに『ここまで届いたか』と思った。亮の目の光の弱々しさに複雑なものが込められていたので『いいところまで来たぞ!』と感じた」と横浜が辿り着いた新境地を見たと手応えを明かしていた。 また、観客から劇中の亮と更紗が対峙するシーンを広瀬との歌舞伎のようなにらみ合いと絶賛された横浜は「李監督から『感情がグワッと来たら爆発させてもいいよ』と言われたことぐらいしか覚えていません」と苦笑い。李監督は「ずすには『亮への軽蔑がなければダメだ』と伝えました。一度も亮が見たことのない目を見せなければいけないし、流星君にはそれをスイッチにしなければいけないと伝えました」 と当該場面の撮影を回想していた。 その広瀬の目の演技について横浜が「波動が来ましたね。更紗の目が悲しくなりました。酷いのは自分(亮)ですが」と劇中の亮の態度に後悔を漏らすと、李は「つらかったね!」と労い、横浜も「辛かったです」と撮影時の本音を漏らしていた。 人見知りだという横浜は結婚を目の前にした恋人との関係を演じた本作を通して対人関係にも気づきがあった様子。「李監督と焼き肉を食べに行ったときに『相手の心を開かせるためには自分が開かないとダメだ』と言われて、ホントその通りだなと監督の言葉が胸にズシンときて。撮影中は自分なりに頑張ったつもりです」としみじみ。これに李は「最初の頃は演出をしているというよりも、流星君をカウンセリングしているような気分だった」とイジって会場を笑わせた。 思いのたけを語り切った形の横浜は最後に「本当に反響の多い作品で、自分の中での挑戦でもあり、この作品を公開したことによって自分にとっての一つの転換期になったとも思っています」と思い入れたっぷり。李監督も「とても誠実な人であり、これからまだまだ駆け上っていく俳優でもあるので、温かくも厳しい目で見守ってあげてください」と観客に向かって横浜へのエールを放っていた。

1月22日に和洋九段女子中学校高等学校の講堂で実施され、主演の山田涼介と共演の浜辺美波がサプライズ登場。「特別ホームルーム」と題して、生徒たちからの質問や悩みに答えていった。 総勢350人の女子生徒が集った講堂で、まずは本作の予告編を上映。その段階から生徒たちのボルテージはMAXで、山田や浜辺の姿はもちろんのこと、犬の姿がスクリーンに映っても大絶叫する熱狂ぶり。そんな大歓声に迎え入れながら、本物の山田浜辺が生徒たちの間の通路を通ってステージに登壇した。 「可愛い!」「カッコいい!」「大好き!」などの絶叫が響き渡り、中には涙を流す生徒まで。そんな会場を満面の笑みで見つめながら山田は「みなさん元気ですね~!」と若いパワーに嬉しそうで、浜辺も「みなさんの高い熱量に負けないようにたくさんお話が出来たら嬉しい」とこの日の交流を楽しみにしていた。 生徒からの質問に答えるコーナーでは「仕事と遊びのスイッチの切り替え方」を聞かれた。これに山田は「結局は何事もやるかやらないか。僕は俳優、アイドル、バラエティと色々なスイッチがあるけれど、現場に行ったら今日はこのモードだから絶対にやるんだと自分の中に落とし込む」と実感を込めてアドバイス。浜辺は「やることを自分で周りに宣言をして逃げ道をなくす。でも友達とご飯を食べたりするのがなくなるとストレスになる。沢山遊んでそれをやり切ったと思ったら、遊んだから頑張ろうと思えるはずだから沢山遊んで」と呼び掛けていた。 一方、自称「眠り魔人」という浜辺に「どのように睡魔と戦っているのか?」との質問が。これに「24歳なのにいまだに成長期かと思うくらい眠い」という浜辺は「18歳の時は本番中に眠るくらい眠くて眠くて仕方がなかった」と告白。そこから辿り着いたのが「カフェイン」だといい「コーヒーって凄い。集中力が上がる。今では毎朝カフェイン入りの栄養ドリンクを飲む。それを飲まないとぼんやりする」と明かした。生徒に向けては「そういった何かスイッチになるものを見つければ勝ち」とエールを送っていた。 2人の一挙手一投足に大きな歓声が上がった「特別ホームルーム」もあっと言う間に終了の時間に。山田は「皆さんの元気な声を聞いて僕自身も元気が出ました」とキラースマイルを放ちながら「夢は見るものではなくて叶えるものだという言葉がありますが、みなさんは自分の行動力一つで自分の夢が叶うかどうかが変わっていく時期だと思うので、夢を持っている方はそれを叶えるために今を大切に生きてほしいです。『サイレントラブ』は人の行動力で人間が変わることを感じることの出来る作品だと思うので、映画館に行って『サイレントラブ』を見てもらって私たちこの2人に会った!と言って広げてもらえたら嬉しい」とユーモアを交えながら、学生たちに呼び掛けていた。 最後までボルテージMAXの中イベントは大盛り上がりで終了した。

昨日発表された第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品決定にあたり、是枝監督のコメントに続き、豪華出演キャストからも喜びのコメントが届きました。 ソン・ガンホ: カンヌ映画祭への参加は、常にワクワクして楽しいことです。 何より、是枝裕和監督や出演者の皆さんとこの素晴らしい知らせを共有できることを光栄に思い、感謝しています。 カン・ドンウォン: 『ベイビー・ブローカー』はみんなで心をこめて作った作品なので、カンヌ入選という意味深い知らせを聞いて、とても有難く思います。 カンヌ映画祭に続いて劇場公開もされるので、観客の皆さんとのひとときを、これまで以上に楽しみにしています。 ペ・ドゥナ: 嬉しく、光栄です。『ベイビー・ブローカー』は、是枝裕和監督と『空気人形』以来12年ぶりにご一緒させていただいた2作目ということで、 すでに私にとって特別な作品になっています。まだ本編を観られていませんが、カンヌのリュミエールシアターで初めて観られたら、とても嬉しいです。 イ・ジウン(IU): 昨年の春、『ベイビー・ブローカー』を撮影している間、沢山のことを教えていただき感謝し魅了されたことを覚えています。 この春も、カンヌ映画祭に招待されたことで再び興奮し、昨年の春と同じように魅惑的なものになるような気がしています。 イ・ジュヨン: 昨年の今頃は全国各地で『ベイビー・ブローカー』の撮影をしていました。そして、再び春が訪れると同時に、 このような嬉しい知らせを聞いて感激しています。楽しく撮影させてもらった『ベイビー・ブローカー』が、沢山の方に届くことを願っています。

この度、W主演の中井貴一さん・佐々木蔵之介さんに加え、関ジャニの安田章大さん、中村ゆりさん、友近さん、塚地武雅さんが登壇し、完成披露イベントを実施しました。金屏風を背景に、登壇者全員が「超面白い映画!」と太鼓判を押す中で舞台挨拶は煌びやかにスタートしました。 コロナ禍での撮影を乗り越えた中井さんは「皆さんに映画館に足を運んでいただけるような面白い映画を作り続けることが我々の使命。そんな思いも踏まえながら今回はキャスト・スタッフとよりコミュニケーションをとりながら撮影をしていきました」と報告。佐々木さんも「シリーズ3作目の撮影がコロナ禍でできるということで、現場には映画を作れる喜びがものすごくあった。みんなで楽しんで最大限の力を出しました」と回想しました。 また佐々木さんとの3度目のタッグについて中井さんは「どんどん遠慮がなくなっていった」と微笑しながら「1作目のときは相手との間合いを図るけれど、2作目ではそれを忘れていて、3作目ではどうでもよくなっている。相手のことを思い図ることは超えて、やりたいだけやりました。そういう意味では一番息が合っていると思う」と全力投球を自負。それに佐々木さんは「確かに遠慮はなかった!」と笑わせつつ「それは役者ではなくて、役に対して遠慮がなかったということ。いい芝居ができて、最高に面白い喜劇になった」と手応え。 カリスマ波動アーティストTAIKOHとしてシリーズ初参加の安田さんは、撮影の思い出を聞かれると「ラジオ体操をしていたら貴一さんに見られました」とポツリ。目撃した中井さんは「それも結構真剣なラジオ体操で。そばに寄って彼に聞いてみたら『コンサートの時もどんな時もラジオ体操が体に良いんです』と仰っていて」と明かしました。 実際に絵を描くシーンもある安田さんですが、武監督から「神が下りてきたように本当に絵を描いてくれた」と評されると、安田さんは「感覚的にはそれで合っています。自分の体をただモノにしてキャンパスに繋げるというか。このコメント自体おかしなことになっていますね!」とカリスマ感ある言葉選びに自らツッコミを入れていました。 そんなTAIKOHを支える美女としてシリーズ初参加の中村さんは「ガチガチに緊張していたけれど、蔵之介さんは後輩の私たちに一切プレッシャーをかけない形でいてくださるし、貴一さんはそっと『僕もいまだに緊張する』と仰ってくれて。私も先輩のこういう優しいところを見習わなければいけないなと思いました」とベテラン2人の器の大きさに感激。佐々木さんと夫婦役を演じた友近さんは、佐々木さんとラブシーンのような瞬間があることに触れて「シリーズ初のR指定作品です」とジョークを飛ばすと、『全裸監督』を手掛けた武監督も「全裸的なものもありますからね。撮り方には気をつけました」とボケ返し。すると佐々木さんも「からみのシーンは監督からのアングル指示もあったので頑張った」と嘘八百で応戦しました。 塚地さん演じるオタク学芸員・田中は、もはや本シリーズの名物キャラ。塚地さん自身「何故かパート3にも登場する不思議なキャラクター。本当に美味しいポジションをいただいた」と喜びながらも「劇中に登場する骨董品を説明するキャラクターなので、撮影日数とセリフ量が合っていない。無茶苦茶喋らされた!」と長セリフに苦戦した模様。これに中井さんも「一番大変な役だと思う。怒涛の如くセリフがあって、塚地さんじゃなければ出来なかったはず。塚地さんだけにはなりたくないと思うくらい大変」と労をねぎらい、武監督は「本作の見どころは、ある意味で塚地さんです!」と宣言していました。 イベントでは本作の内容に引っ掛けた2023年の開運占いを実施。特製おみくじで末吉を引いた中井さんでしたが、あることを行うと一気に大吉にレベルアップするという。その方法は「各駅停車で47都道府県を巡る」というもの。予想外のミッションに中井さんは「できるかこんなこと!各駅停車ってどういうことよ!?大吉にはなれないということ!?」とビックリ。一方、凶を引いたのは安田さんと武監督でしたが、安田さんは「ポジティブに考えて凶が一番最キョウということにしたい!」と前向きマインドで運気向上。ちなみに凶もあることをすれば大吉にレベルアップするのですが、その方法は「竹馬に乗る」というもの。あまりに簡単すぎる大吉ミッションに、各駅停車で全国巡りの中井さんは「凶よりも末吉の方が辛いのは絶対におかしい!」とすかさず異を唱えていました。 最後は全員が赤い法被を羽織って、中井さんと佐々木さんが豪華な熊手を持っての写真撮影。中井さんは「来年から47都道府県を各駅停車で巡りたいので、どこかでお会いする機会があれば声をかけてもらえたら幸いです!」と巡礼大ヒットを宣言して、佐々木さんも「お正月映画として家族で笑っていただけたら幸いです。全国47都道府県の皆さん、是非ともお楽しみください!」と新春全国公開に期待をかけ、イベントは大盛況で幕を閉じました。

この日のイベントの進行は李が自ら担当。李は「松坂桃李のトークショーへようこそ!」などとジョークめかしながら、当の松坂は「凄いですね!この規模でのティーチインは初めてです!」と満席の会場に喜色満面だった。中には15回も本編を鑑賞している観客もおり、松坂は「えー!ありがとうございます!」と驚きの表情を見せた。 イベントは実際に映画を見たばかりの観客からの質問コーナーへ。最初の質問は『文がコーヒーを淹れるときに右手で淹れていたが、更紗が逃げ込んだあとは左手でいれていたのには意味がありますか?』というマニアックな質問。細かい動作を指摘された松坂は「よく観ていますね~!」と感心しつつ「特にそこに意味はありませんが、僕は普段左利き。普段の松坂桃李が顔を出したのかもしれません!」と笑わせた。 次は『文がひとりで過ごしていた部屋で鳥の彫刻を作っていたのはなぜ?』という質問。李は「裏設定になりますが、文が過ごしていた部屋にある小さな窓から文が見ていたのは空・雲・そして鳥だったのではないかと思いました。自分と重ね合わせて自分は中に閉じ込められているから、逆に外を自由に飛び回っている対象として鳥が目に入ったのではないかと。しかし撮影時は鳥を呼ぶことができず、代わりに蝶を捕まえました。外に出られないという隠喩としての文と蝶、そして彼が心に思い描いていたのは空を飛ぶ鳥だったのではないかという意味を込めて作りました」と解説。松坂が「(撮影監督の)ホンさんも作中は鳥が飛ぶ姿を捉えていたりするので、文にとっては更紗も含めてそれは"自由"の象徴であったと思います」と分析すると、李は「鳥の目は世の中の目にも通じるというか、自由の象徴であり怖さの象徴にもなりえる。鳥は貴重なキーポイントです」とさらに解説を加えていた。 最後は原作を読んで2回目の鑑賞となった観客から『初めて原作を読んだときの感想は?』という質問。こちらに李は「脚本を読んだ感想も聞いてみたい!」と差し込むと、松坂は「まずった!と思った」と明かしながら「文字では伝わるけれど、自分の言葉で言い表すことのできない感情をどのように表現すればいいのか?というまずったがまずありました。脚本を読んで、文が更紗にすべてを打ち明けるシーンが小説と映画で違っていたので、どのように演じればいいのかということを悩みました。小説だから表現できることと映画だからこそ表現できることがあるわけで、このシーンが成立するのは自分次第だと思うと、現場中は李監督に『助けてください!』という思いで接していました」と不安があったことを吐露。しかし映画を見た人からは特に印象に残るシーンとしてよく挙がるシーンでもあり、松坂自身も「すべてを出し切るために準備期間も含めて向き合ってきたところもあるので、そのシーン撮影当日には緊張はありませんでした。撮影を積み重ねていく中で『いつ来てもいいな、このシーン』という気持ちになった。それは役者人生で初めての感覚でした」と万全の体制で臨めたそうで、李も「俳優・松坂桃李の到達点だと思う。次が楽しみ!」と太鼓判を押していた。 ティーチインイベント最後には松坂から「この規模でのティーチインは初めてでしたし、皆さんと言葉を交わし合う機会はないなと思っていたので、すごく嬉しいサプライズでした。どれだけの人にこの作品の込められたメッセージを届けることができたか自分では分かりませんが、しっかりと皆様の中にこの作品に登場していた人たちの感情というものが色んな形で伝わっていけばいいなと思います!」とまだまだ公開が続く映画が一人でも多くの方に届くようアピール。 続けて李からの「今日はこの場を借りて、松坂桃李にしかできなかったと思いませんか!?」という発声で客席からは拍手喝采! 「松坂桃李、ありがとう!」という感謝の言葉とともに、松坂と李はガッチリと握手していた。

この度、『怪物』がフランス時間5月16日(火)~27日(土)開催予定の第76回カンヌ国際映画祭の【コンペティション部門】に見事選出され、正式出品が決定致しました。 出品決定にあたり、是枝監督、主演の安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太よりコメントが届いています。さらに、ここで本予告映像も解禁となりました!是非、こちらもチェックしてください。 ▼是枝裕和監督 コメント▼是枝は韓国映画ではありますが昨年も参加していて流石に2年続けてはハードルが高いですよとスタッフには話していました。にもかかわらず、公開日が映画祭直後に決定してしまったので少々焦りました。ですから、コンペに決まったと連絡を頂いた時には嬉しいというよりはホッとしたという気持ちのほうが強かったです。映画はスタッフとキャストの一期一会の短い出会いと別れの間に生命を授かります。その産声を初めて観客の皆さんに聴いていただく場所としてカンヌ映画祭は、やはり、最高の舞台だと思っています。またあの場所に連れて行ってくれる『怪物』と、その関係者の皆様に心から感謝します。今回は残念ながら参加が叶わないスタッフ、キャストの皆さんの思いも、出来るだけ沢山胸に抱いてあの特別な場所を一緒に歩きたいと思います。 ▼安藤サクラ コメント▼是枝監督カンヌ国際映画祭出品おめでとうございます。こんなにも早くあの場所に戻れるとは思ってもいませんでした。また是枝組の一員としてみなさんと映画祭に参加できること、とてもとても嬉しいです。カンヌは幼い頃から憧れていた遠い遠い遠い憧れの地。なので今はまだ気持ちがふわふわしていて、少しお腹が痛いくらいです。でも、行けるとなれば目一杯楽しみます!いってきます!! ▼永山瑛太 コメント▼是枝監督、坂元裕二さん、坂本龍一さん、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんの座組に、私が携われた事、改めて幸せを噛み締めてます。感謝と希望を忘れず、日々、役者として邁進していきたいと思います。 ▼黒川想矢 コメント▼僕は最初、どんな演技をしようとか、上手に演じたい!とか自分の事ばかり考えていました。是枝監督の演出からは、どうやって芝居をするのかではなく、ただ湊として動けばいいということが感じ取られ、腑に落ちた気がしました。また、僕が表現に悩んでいる時に瑛太さんから「俳優は監督の脳みそにあるものを表現するもの」というアドバイスをいただき、俳優としての心構えが一変しました。途中、湊が抜けないというような感覚になり苦しい時もありましたが、現場の皆さんが温かく包み込んでくださって、なんとか撮影を乗り越える事ができました。是枝監督とみんなで作り上げた作品を、カンヌ国際映画祭で世界中の方々に観てもらえることが、とても楽しみです。 ▼柊木陽太 コメント▼僕が初めて出演した映画「怪物」がカンヌ国際映画祭にノミネートされて、とても嬉しいです。撮影はとても楽しかったです。大変なこともありましたが皆さんのおかげで最後までやり切ることができました。そして、素晴らしい共演者のみなさんや、スタッフさん、そしてこの作品に関わらさせていただいたことにとても感謝しています。初めて海外に行くのですが、是枝監督や共演者のみなさんと一緒に行くのが本当に楽しみです!そして世界中の人に作品を観てもらえると思うと今からワクワクしています。

ボクシングに再起をかける男たちの熱い姿を描いた映画『春に散る』の公開後舞台挨拶が9月5日に都内映画館で実施され、佐藤浩市さん、横浜流星さん、片岡鶴太郎さん、坂東龍汰さん、松浦慎一郎さんが登壇しました。 ボクサーとして再起をかける黒木翔吾役の横浜さんと、翔吾と拳を交えるボクサー・大塚を演じた坂東さんは撮影前から2人して顔を合わせてボクシング練習に汗を流したといいます。坂東さんはリングで向き合った横浜さんについて「目が怖い。肉体もそうだけれど流星君の目にキラッと光が入る瞬間があって怖かった」と回想すると、横浜さんは実際にパンチを当て合った試合場面を振り返り「坂東君がボクシング経験者だからこそできたもの。ボクシングは信頼関係で成り立つものだと思った」と実感。リングサイドから2人の試合を見守っていた佐藤さんは「ヘッドギアをつけているとは言うものの、ちょっとヤバいねという感じもあった」と本物の迫力に舌を巻いていました。 仁一のボクシング仲間・佐瀬健三役の片岡さんは「ボクサーはみんな世界を目指してやるけれど、チャンピオンになるのは一握り。ボクシングを引退した後のボクサーたちがボクシング以外で魂をたぎらせることが出来るかと言うとなかなか難しい。その意味ではサセケンは翔吾というキラッと光る原石を見つけた。ある種、幸せな男」と役柄を分析。坂東さんは自身の役柄について「東洋チャンピオンのベルトを持つ役柄で、体も全部見えるし流星君とも戦わないといけないし」と苦笑いも「撮影前からボクシングにとことん向き合ってウソのないように練習するところから入った」と熱演を報告しました。 出演者でもあり、ボクシング監修も務めた松浦さんは「ハリウッドのボクシング映画ではスタントマンがいたり、時間や予算も余裕がありますが、本作はそういうわけにはいかないので、限られた環境の中で本人たちが身を削って練習し、パンチを当てていました。それによってボクシングシーンに生々しさや熱量が出たと思います。」と評しました。 本作の試合場面はボクシング関係者からも好評を得ており、東洋太平洋チャンピオンもリング上での横浜のフットワークを絶賛していました。この評価に横浜さんは「認めてもらえたような気分」と満面の笑み。また横浜さんは、翔吾との激闘を終えた大塚が「ありがとう」と告げる場面に触れて「格闘技とはどんなに憎み合っていても、その相手がいないと成り立たないもので、リスペクトが絶対にある。試合後に相手を称え合う瞬間が自分は好き」と格闘家のスポーツマンシップに感動していました。 一方、トレーナー役の佐藤さんに対しては、1分間のインターバルで試合中はいろんな意思決定をしてボクサーに伝えなきゃいけない中で、一言だけ「行ってこい」というセリフ。どんな想いを込めたのかという質問に対して佐藤さんは「翔吾と中西の世界戦で、二人にしか見えない高みのなかで、もう一つこの世界を広げてこいという意味合いでした。」と話し、MCも鳥肌ものと歓喜しました。 最後に主演の横浜さんは「今日の話を頭に入れてこの作品を観ると作品の見方も変わると思います。細かい部分までこだわった作品です。まだまだたくさんの方に届けたいので、SNS等で引き続き口コミをよろしくお願いいたします」とさらなる大ヒット祈願。佐藤さんも「どの作品も高みに押し上げたいとみんなで頑張っているけれど、今回の作品はメンタリティとフィジカルの両方ギリギリのところまでみんなで頑張った。この作品を観ていい思いがあれば、それをそのまま素直な気持ちで伝えてください」と観客に呼び掛け、大盛況で舞台挨拶は幕を閉じました。

映画『52ヘルツのクジラたち』の大ヒット御礼舞台挨拶が3月7日(木)、東京・豊洲のユナイテッドシネマ豊洲にて開催。杉咲花、志尊淳、成島出監督が登壇。観客から寄せられた質問に答えた。 最初の質問は、杉咲が演じた貴瑚が、映画終盤で桑名桃李演じる少年の髪を切るシーンの撮影について。こちらのシーンでは実際に杉咲が髪を切っており、杉咲は「桃李くんは、ヘアドネーションをしたくて髪をずっと伸ばしてきたと聞いていて、実際に切った髪は(ヘアドネーションに)出されたんですが、(撮影は)一回きりで、そして大切に、大切に伸ばしてきた髪だと知っているからこそ、緊張しました。最初は人工ウィッグで練習したんですけど、実際の毛とは毛質が全く違って、『こんな切れ味なんだ』と感動しながらカットしました」とふり返る。 成島監督はこのシーンの桑名の笑顔について「あそこが、愛として初めて笑顔を出せたシーンでもあり、2年間、伸ばしてきて、これで終わりということで、嬉しくなってあの笑顔なんです(笑)。貴瑚と美晴(小野花梨)に囲まれて、2年間の長い旅が終わった素直な笑顔で、それが撮れたのはラッキーでした」と明かした。 続いて、トランスジェンダー男性である安吾を演じた志尊に、安吾のひげを生やしたビジュアルをはじめ、役にアプローチする上でのリサーチについての質問が。志尊は、この役のオファーを受けて、トランスジェンダーの男性の写真やその生い立ち、生き方などが掲載された雑誌を読んで、安吾をどのように作っていくか思いを巡らせたという。さらに「実際に話を聞いてみたいと思っていたところ、トランスジェンダー監修の若林佑真くんが、当事者の方がやっているバーに連れて行ってくれて、そこにお友達が5~6人いて、お酒を飲みながら語る機会を作ってくれたんです。僕が、無知な部分が多くて失礼なこともあるかもしれませんが、いろいろ聞かせてくださいとお願いして、快くいろんなことを聞かせてくださって、アンさんという役にそれを落とし込んだ時、ひげをはやしたいと思い、あのビジュアルになりました。ひげひとつとっても、カメラテストをして、鼻の下に着けてみたり、あごの広さを考えたり、一本単位で調整してつくっていきました」と役作りのプロセスを明かしてくれた。 また「本作に携わったことで芽生えた気づきや新たな発見、心動かされたこと」について尋ねると、成島監督は「映画界も僕が20代で助監督を始めた時から40年近く経って、いろんなこと変わってきて、それはいいことだと思います。基本、成島組の考え方は『作品が主役』ということ。監督や主演俳優でもなく、主役は作品だという話をさせてもらって、作品の前では全員が平等で、何を言ってもいい。とにかくいい作品にしたいという思いで、それにみんなが応えてくれました。ぶつかることもあるけど、その結果『良い映画をつくりたいという一途な思いで一丸になれた、幸せなひと夏でした」とトップダウン型ではなく、キャスト・スタッフが同じ目線で映画づくりに挑んだ撮影の日々を懐かしそうに振り返る。 杉咲は、本作においてヤングケアラーやネグレクトなどの社会問題やトランスジェンダー男性を描く上での当事者や有識者へのリサーチ、そして監修で入ったスタッフの存在に言及。「映画を観てくださる方々の中にもきっと当事者の方がいて、だからこそ、わかったつもりになってはいけないと思っていました。トランスジェンダーの表現の監修で入ってくださった若林佑真、LGBTQ+インクルーシブディレクターで入ってくださったミヤタ廉さん、インティマシーコーディネーターの浅田智穂さんなど、本当に様々なスタッフさんが、多角的な視点を持ち寄って、より良いものにしていくためにどうしたらいいかと熱い議論を積み重ねて、だからこそ辿り着けたものがあったと思います。自分にわからないものを『わからない』と言葉にしてシェアして、初めて見えてくるものがあって、わからないことがダメなことじゃないと思えたことが、相手を知る第一歩に繋がるという、大切な経験になったと思います」と本作を通じて得た大切な気づきを口にする。 志尊さんは、改めてトランスジェンダー監修の若林佑真さんの存在に言及。「本当に佑真くんは、何も隠すことなく全てをさらけ出していろんなことを教えてくれて『淳ちゃんのアンさんがよくなるために』と考えてくれました。どうしても、若林佑真くんがトランスジェンダー監修として表に出るってことには、ものすごく勇気が必要で、そこに至るまで悩みや葛藤もあったと思いますけど、当事者の人がみんなと一緒に楽しく生きる世界を作るんだという意思をもって、先陣を切ってくれたことでこの作品が成り立っていると思います。僕ができることは、思いをくみ取って、少しでも表現でお力添えできたらという思いでした。とにかく監修やコーディネーターで入ってくださったみなさまの思いを踏みにじりたくないという思いでやらせていただきました」と真摯に語った。 また、「寄り添うこと、寄り添い続けることに疲れて限界を感じてしまった時、みなさんならどうしますか?」という質問に対し、杉咲は「すごく優しい方なんだなと思いながら、(答えを)考えているんですけど」と質問者を気遣いつつ「コップの中にわずかにしか水が溜まってないのに、それを(他人に)注いでしまったら、自分の心がカラカラになっちゃうので、そういう時は、ちょっと休んで自分の心を守ってあげてもいいんじゃないかと思います。そういうふうに寄り添いたいと思っていることは、きっと相手に届くはずなんじゃないかと思います」と語る。 志尊は「僕はまだまだ人間的に余裕がないので、『全ての人に寄り添いとげられるか?』と言われたら難しいところがあると思います。でも、その代わり、『この人に寄り添い続けるんだ』と思ったら、見返りを求めず寄り添おうと思えるタイプだと思います。『寄り添う』ってずっと一緒にいることだけじゃないと思っていて、ある程度、距離をとることも、その人のことを思っての寄り添いだと思うし、全てを『自分がやってあげなきゃ』というのではなく、誰かを想っているのが寄り添いだと思うので、つらくなったら一回、距離を置いて、自分を大切にしてほしいという思いがあります」と優しく呼びかける。 また、俳優として現場で対峙し、さらに完成した作品を見て、お互いに感じた俳優としての魅力や素晴らしさについての質問では、杉咲は志尊について「アンさんのどのシーンも鮮明に自分の中にあるので『ここ』と挙げるのが難しいんですが」と思案しつつ、安吾の運転する車から飛び出した貴瑚が「すべて吐き出していいんだよ」という言葉を安吾から掛けられる一連のシーンについて言及。「撮影直前に緊張してしまって、そうしたら志尊くんが手を握ってくださったんです。(車の)扉を開けられないくらいの緊張感だったんですけど。本番が始まって『飛び出さないと』と思って、カメラの前に立って、自分のことで精一杯だったので、隣でどんな表情をしているのか、完成しているものを見るまでわかんなかったんですが、言葉に言い表せないような温もりに満ちた表情をアンさんがしていて、初号で見た時は胸がいっぱいになりました」と印象深いシーンについて語ってくれた。 志尊はこのシーンについて「メチャクチャ鮮明に覚えています」と語る。安吾を演じる上で「本を読みこみ、自分なりにプランを立てて、(あるシーンに向け、距離感を)逆算して作っていった」とふり返りつつ、ところがこのシーンは「プラン通りにいかなったシーンだった」と告白。「花ちゃん然り、キナコ(=貴瑚)が、握ったら本当になくなってしまうんじゃないか?と思えて、その姿を見て『触れないことはできない』と思って、僕もその時は気づかず、後で若林佑真くんに言われたんですけど、(杉咲の)背中に触れてしまったんですよね。それくらい、『本当にこのままなくなっちゃうんじゃないか』という花ちゃんの佇まいを見たので、演技プランは変わったものの、やっぱり生の2人のキャッチボールの積み重ねでできたんじゃないかと思います」と自身にとっても思いもよらないシーンになったと語る。 成島監督は、志尊が自身でも無意識に杉咲の背中を触れたという点について「初めて聞きました」と驚いた様子。「現場でも素晴らしいと思ってOKを出しました。まさに奇跡的なカットでした。アンさんがそういう気持ちで言っていたと今日、聞いて感動しました。嬉しいよ、監督として。そういう芝居がフィルムに収められるって、最高のこと」と嬉しそうに語っていた。 一方、志尊は、杉咲の魅力について「(語り始めると)2時間くらいかかる(笑)」と前置きしつつ、「杉咲さんが出る作品を見て、みなさんと同様に『なんて素晴らしいんだろう』と思っていますけど、それが『天才だから』とか『生まれ持ったものだ』と思われるのがすごくイヤなんです。杉咲花という人間は、こんなにも作品に自分の気持ちや時間を捧げていて、『こんなにも寄り添い遂げる人がいるんだ!』というのをそばで見て感じていました。彼女は多分、自分で思い描いて余裕を持ってなんてやっていなくて、1シーン、1シーン、『このままなくなっちゃうんじゃないか?』と思うくらい、すり減らして向き合ってるんです。僕が心配なのは、このまますり減って、壊れてしまうこと。でも、それが花ちゃんが仕事に向かうスタンスだから、上手く共存できて、自分の身体をしっかりと保てるんであれば、僕は日本の宝だと思ってるんで、これからもいろんな作品を届けてほしいという思いです」と熱い杉咲花論を展開し、会場は同意の温かい拍手に包まれる。 杉咲は「これ以上ないほどの言葉をいただいて、身に余る言葉で恐縮で嬉しいです」と照れくさそうな笑みを浮かべつつ「こんなふうに言ってくださる、自分にも想像しきれないほどのとてつもない愛情をもって、志尊くんは現場に毎日立っていてくださったので、そんな方と共演できたことは、かけがえのない時間でしたし、いち俳優としても心の底から尊敬しています」と返した。 舞台挨拶の最後に志尊は「僕自身、この作品に携わって、知らなかったことを知ったことで、『ここで終わり』とは全く思っていなくて、この作品に携わったことをスタートに、もっと知らないことを知っていかなきゃと思いました。みなさまにとってもこの映画が『もっと知りたい』というきっかけになったのであれば、ぜひ、みなさんの中で『知る』ということを増やしていただき、きれいごとになってしまうかもしれないけど、みなさんのお力でぜひ一番そばにいる人の声を聴いてあげられる世の中になればと思います」と呼びかける。 杉咲は「日々を営むほとんどの人が、なにかしらの孤独と戦っていると思います。私は生きていたら寂しいことばかりだと思っていて、人のことを思ってもみない形で傷つけてしまうことも、傷つけられてしまうことも怖いし、他者との関わりって煩わしいものでもあると思います。でも、その寂しさを紛らわせてくれるのも、人の存在だと思っています。他人の痛みをわかることはできなくても、それでも隣にいて、想像力をもって、これからも関わろうとしていきたいと、この映画を見て感じました。もしそんなふうに思ってくださる方がいたら嬉しいです。よかったら、みなさんの言葉で、この映画の話を誰かにしていていただけたら嬉しいです」と語り、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

2023年5月18日 作品がうまれた経緯について・是枝監督お集まり頂きありがとうございます。昨晩のプレミア上映を終えまして、今スタッフと上映を噛み締めているところです。この作品に僕が参加したのは2018年の12月です。プロデューサーの川村元気さん、山田兼司さん、脚本家の坂元裕二さんが映画の開発をスタートさせていて、プロットが出来た段階で僕にお声がけをいただきました。その段階で完成形の三部構成というものは出来上がっていて、非常にチャレンジをしているプロットだなと感じました。実際にはそこに存在しない「怪物」というものを人が見てしまう、そういうプロセスを、観客を巻き込みながら進めていくストーリーテリングがとても面白くて、読んですぐに参加させて頂く決断をしました。 今回のテーマを選ぶにあたり、個人的きっかけがあったのか、普遍的な問題があると考えたのか・坂元裕二さんきっかけとしては、私が以前経験したことが一つあります。私が車を運転している時に起きたことです。赤信号で前のトラックが止まっていたので私も止まったんですね。その後、信号が青に変わったのに、前のトラックが動こうとしない。しばらく待っても前のトラックが動かないものですから、軽くプップッとクラクションを鳴らしたんです。それでも動かないので、どうしたんだろうと思っていると、そのトラックがやがて動き出して、立ち去ると横断歩道に車椅子の方がいらっしゃいました。私にはトラックで、車椅子の方が見えなかったのですが、私はクラクションを鳴らしてしまった。そのことをずっと後悔していて、私たちには生きている上で見えていないものがある、それを理解していく上ではどうすればいいのか、そんなことを物語にしたいと常々思っていました。 坂元さんとどのように脚本を作りあげていったのか。・是枝監督これまでに三度ほど、公式の場で対談をさせて頂いていて、その都度私の方から、自分の映画で自分で脚本を書かないなら、坂元さんにお願いしたいというラブコールはずっと送っていました。アウトプットした作品に関していうと、僕は主には映画をつくっていましたし、坂元さんはテレビのドラマを作られているので、違うフィールドのように見えたかもしれませんが、同時代に生きながら、ネグレクトの問題であったり、犯罪の加害者家族の問題だったり、疑似家族のモチーフだったり、時代とともに彼が注視しているトピックというものと、僕が自分の中で引っかかっていて題材として映画にしていたものというのは、時期は多少ずれるのですが、凄くリンクしていました。なので、同じ時代の空気を吸っている方だという認識がありました。そのずれながら発表していた作品が、今回、川村さんたちのおかげで一緒にこういう形でコラボレーションが成立した。僕たちだけでは多分成立しないので、そうやって繋げてくれる人がいたということに感謝しています。実は、川村さんから電話をいただいた時点で、私は読む前にこの仕事は受けようと思っていました。それほど、自分には書けない物語、描けない人間を丁寧に丁寧に紡いでいかれる脚本家だと思っていたので。自分が描いてきた映画の細部のディテールをどういう風にきちんと彼のストーリーテリングの中で活かしていくかということ。そのことだけを考えて現場に臨みました。非常に楽しいコラボレーションでした。 撮影はどのようにアプローチしたのか?・是枝監督撮影に関していうと、『万引き家族』でもご一緒した近藤龍人さんに入って頂いて、僕が何かを言うというよりも近藤さんの設計図が見事で、三部構成をどう描き分けるのか、三部に至った時に子供たちにどうカメラが寄り添うのか、そこから物語もカメラも大きく動き出すということが、僕が現場で見ていても非常に見事に展開されていました。本当に今回はおんぶに抱っこで、彼の素晴らしい撮影のおかげだと思っています。子供たちに関しては、通常は選んだ子供たちの個性に則って役を演じてもらうことが多いのですが、今回二人の少年たちが抱えている内的な葛藤も含めて、なかなか本人の個性をそのままというわけにも行かないと思っていました。オーディションで二人を選んで、実は(台本あり、なしの)どちらも試してみたんですけど、二人とも「台本があったほうがいい」と即答だったので、であるならば自分の存在の外側に、きちんと二人の少年の役作りというものをやってみようと思って、本読みをしたり、稽古をしたり、2人で遊んでもらったり、そういう時間を撮影の前になるべく長くとって、後は撮影現場ではサクラさん、瑛太さんがいてくれたので、僕は安心して任せていました。とても素晴らしい芝居というか、存在感を見せてくれたと思います。 安藤サクラさんは、『万引き家族』に続いての是枝さんとのタッグですね。・安藤サクラさん監督から『万引き家族』からそんなに時間も経たないうちにお声掛け頂けると思っていなかったので、お話を頂いた時はすごく嬉しかったです。ただ、もう一度監督の元に戻るには自分には早いのではないかという不安も抱えていました。でもその間にコロナ禍などもあり、少しゆとりを持って監督の現場に入ることになりました。監督は、そこにいる全てのスタッフ・キャストを尊重し、みんなが同じ目線で意見を交わし合い、作品に関わっていくことを心から楽しみながら、志を持って、ストレスなくいられる現場を作ってくださいます。だからこそ本番中は研ぎ澄まされた集中力で、新しいものが生まれていきますし、その監督の現場にそんなに時間を空けることなく戻れたことで、より一層監督が作る撮影現場、作品の現場の、改めて信頼関係に気付かされました。それが監督の特別な環境だなと思います。私は二度目だからこそ、うまく言えない!(笑)でも楽しかったです! 公式上映を観ていかがでしたか?撮影を振り返っていかがですか?・黒川想矢さん昨日映画をもう一度観て思ったことがあるんですが、何も考えてなかったなと思っていて、ちょっとショックだったけど、改めて(作品を)観て、そういうことがあるんだなと(いうことが感じられて)面白かったです。現場では皆が本当に優しくて、撮影している時はなんだか一つの家族みたいな感じで、とても楽しかったです。・柊木陽太さん作品を見てすごく自分の役に集中して演じることができていたなと思いました。自然な感じで撮影に取り組むことができたのは監督のおかげかなと思います。撮影は凄く楽しくて、みなさんと一緒に頑張れたのがよかったです。ありがとうございます。 日本ではLGBTQ(など性的少数者)を扱った映画は少ないのでは?・是枝監督そうですね。確かにそんなに多く今までは作られてこなかったのかなと思います。だだ、この作品をどういうふうに捉えるのかも含めて、僕もプロットを読んだ時に、この少年たちが抱える感情というものを、ある種の紋切り型に捉えていくのではなく、成長過程に起きる、誰もが感じるであろう内的な葛藤、自分の中に自分でも捉えきれない、言葉にしにくい感情を抱えてしまったときの少年たちの話であると僕自身は捉えました。制作のプロセスで、そういった問題を抱えた子供たちのケアをされている専門家の方に相談して、レクチャーをしていただいたり、そのようなアプローチをプロデューサー陣と相談しながら出来る限りした上で撮影には挑みましたが、そのことに特化した作品というふうには自分では捉えていませんでした。誰の心の中にも芽生えるであろう、それが時には他人に暴力的に向いてしまう、もしくは自分の中で自分自身を食い潰してしまうような、そういう存在と出会ったときに、どういうふうにそれを乗り越えていこうとするのか、そういう物語だと捉えました。 二人の男の子が互いを好きになることについて・黒川想矢さん男の子が好きとか、好きになることができるとか、そういうのは多分違って、例えばりんごが好きだったら、「あ、そうなんだ」となる。「男の子が好き」っていうことは、僕はまだ聞いたことはないのですが、実際湊を演じてみて依里のことを本当に好きになれたし、どんな状況でもりんごが好きなように男の子も好きになれるんじゃないでしょうか。・柊木陽太さん男の子が好き、という言葉がない。男の子が好きでもおかしくないし、自然なことだと捉えることできたらいいかなと思います。・是枝監督難しい質問に答えてくれてありがとうございました。 音に関して。・是枝監督音楽室の音に関しては、僕よりも坂元裕二さんが答えた方が良いと思いますが、一つだけ言うと、作品を編集したものを坂本龍一さんに送って観ていただいた時に「音楽室が素晴らしい。音が3回鳴るのが素晴らしいので、自分の音楽がこれを邪魔しないようにしたい」と言っていただきました。あの音楽室のシーンに描かれる音のあり方が本を読んだ時にも、作品を見た時にも、非常に理想的な形で映画の中で音が響くという瞬間だったと自分でも捉えています。その素晴らしいシーンを書いたのは、隣にいる坂元さんです。・坂元裕二さん私は脚本家なのですが、常に言葉というものに疑いを持ちながら物語を紡いでいます。この物語の冒頭から、常に人と人は対話をしながら、そこに誤解が生まれ、争いが生まれ、分断が生まれています。しかし、同時に言葉には、愛情を伝える力がある。その矛盾した存在である言葉と、私たちはどのように付き合っていけばいいのか。その一つの表れとして、言葉ではなく、あそこで一つの音として、3者の中に届いた。そこに言葉では繋がり得なかった彼らが何かを感じたのではないか、そんな思いを描きたかったんです。 永山さんは脚本に対してどのようなアプローチを行いましたか?・永山瑛太さん初めまして、永山瑛太です。気を遣って質問をしていただいてありがとうございます。(会場笑い)ストーリーの中で台本上は時間軸が跳んでいくので、シナリオとは別で、自分のシナリオをノートに書いて、一貫性を持って演じただけでした。現場でどういう見え方になるのかというのは是枝監督にもちろんお任せして、僕自身は保利という役をシンプルに受け止め、子供たちだったり、学校、先生に対する憤りを感じた安藤サクラさん演じる母親のお芝居をひとつひとつ、頭で思考していくことよりも、肌で感じていくことを大事にして現場に挑みました。 永山さんは、どのように役作りしたか?脚本を読んでのこの映画への解釈は?・永山瑛太さん自分も子供がいまして、一緒に生活していても、毎日子供たちは成長して、違った言葉や動きをしています。それを、僕は父親として受け止めていきたいという気持ちで家庭の中にいるのですが、それと同じ感覚で、今回は教師役ということで、特に想矢くん、陽太くんを受け入れるときに、僕としては突き放すという意味ではなく、ほうっておくというか、放任するといいますか、それでもやっぱりすべての生徒に対して、意識を持って、全員に同じ愛情を注ぐことはできないなと今回改めて感じたんですけど、それでもやっぱりみんなのことは毎日撮影中に気になりました。今から映画を観てくださる方もこのタイトルの「怪物」、そして日本でも「怪物、だれだ?」という予告が流れていて、周りの人からもどんな映画なの?と聞かれるのですが、僕の中でもいまだにわからない、現場中も結局誰が怪物だったのか、それは自分の内側に潜んでいるものなのか、外側にあるものなのか、一人一人観ていただく方の正解があると思いますし、僕はいろんな観た方の意見を聞いて、とてもそういった意味で捉え方の余白というか、自由な捉え方をしていい素晴らしい映画なんだなというのを改めて感じています。 作品から「生まれ変わる」というテーマも感じましたが・是枝監督二人の少年の中で繰り返されているのは、自分が生まれてきたこと――特に湊くんは「なんで生まれてきたのか」っていう投げかけを最後にしますけれど――それをちゃんと肯定できないが故に、生まれ変わって別のものになりたい。それは二人がする「怪物だーれだ」のゲームが非常に象徴的に表していると思います。それと同時にこの物語が、世界がある断絶だったり、不寛容に満ちてしまった時に世界が生まれ変われるのか?ということを、この少年たちが問うているのではないかと思いました。であるが故にある種のカタストロフィーを期待してしまう、そのことによって自分が生まれ変わるのではないかということをどこかで信じたいと思う気持ちがあるのが、脚本を読んでいても、二人の芝居を見ていても、とても切なく切実なものとして感じました。二人が役ではなく、本当に世界の成り立ちや生まれ変わりを信じているのかどうかは話し合ったことはありませんが、湊と依里にとってはそれが一つの救いだったのではないかと思っていますし、最終的にそれを二人が選択しなかった、そうではない未来に辿り着いた、そういう物語になれば良いなと思い演出しました。 是枝監督の前作『ベイビー・ブローカー』も主人公がクリーニング屋さん、その前の『万引き家族』も安藤サクラさんの役がクリーニング屋さん。今回は坂元さんが書かれた脚本にも関わらず、また安藤さんはクリーニング屋さんで働いている。これは何かのメタファーか?偶然なのか?・坂元裕二さん前世で一緒にクリーニング屋さんで働いていたのかもしれません(笑)。自分でも理由がみつからないのですが、僕はクリーニング屋さんが好きで、憧れを持っています。とてもテクニックのいる仕事で、アイロンをかけてシワを伸ばす姿、あの様子に「美しいな」といつも思っています。・是枝監督僕も好きなんですよね(笑)今、なかなか「職業」がまとう匂いとか色っていうものがどんどん消えていっている中で、クリーニング屋さんの仕事って、「水」の蒸気の音や、「火」ではないですが、「熱」があるじゃないですか。今回の物語は、「火事」にはじまって、「湖」があって、「台風」がきて。ということを考えると、その両方をはらんだ場所としての「クリーニング屋さん」というのがある。これは保利先生が飼っている「金魚」もそうなのですが、「水」がどういう風に物語に点在しているか、というのは、多分坂元さんも意識して書かれていたんだろうな、と自分では捉えながら演出しました。シンプルに言っちゃうと、好きですね、クリーニング屋。同じ理由だけど(笑) 坂元さんは是枝監督と初タッグですが、監督のことをどんな風に思っていましたか?・坂元裕二さん私は30年ほど前に観光でカンヌ映画祭に来たことがあります。そのときに、いつかこういった場で作品を発表することができたらどんなに幸せだろうと思いながら、あっという間に30年が経ちました。その間、是枝監督が数々の作品をカンヌ国際映画祭で発表しているのをみながら、憧れと少しのヤキモチをもって見上げていました。自分になくて是枝監督にあるものは、強い社会的な責任感だったり、他者に対する思い遣りであったり。この3日間一緒にカンヌにいるだけでも常に感じるんです。私にはそれが少し足りない。それをこの映画に少し足しました。それが今回ご一緒した利点、長所かなと思います。

「働くこと」をテーマに、日々奮闘するキャラクターを描いてきた、P.A.WORKSによるお仕事シリーズ最新作・劇場版オリジナルアニメーション『駒田蒸留所へようこそ』が、2023年11月に公開決定! 世界でも注目されるジャパニーズウイスキーの蒸留所を舞台に、先代である父亡きあと、実家の「駒田蒸留所」を継いだ若き女性社長・駒田琉生(こまだ・るい)が、経営難の蒸留所の立て直しとともに、バラバラになった家族と、災害の影響で原酒を失い製造できなくなった、「家族の絆」とも呼べる幻のウイスキー「KOMA」の復活を目指し日々奮闘する物語となります。 本作の解禁に伴い、ティザービジュアルが公開! 倒壊したウイスキー貯蔵庫を建て直すために立ち上がるヒロイン・琉生の後ろ姿が印象的なビジュアルで、新たな「お仕事」の1ページを予感させるビジュアルです。 本編映像も使用された超特報映像も公開!

講談社「別冊フレンド」にて2004年10月~2013年12月に連載され、10代の少年少女特有の、 剥き出しのナイフのような激しい心と心のぶつかり合いを描き、広く共感を呼んだ伝説のコミック「溺れるナイフ」を ついに映画化し、2016年秋にギャガが配給する運びとなりました。ジョージ朝倉による原作「溺れるナイフ」(講談社「別冊フレンド」にて連載)は、2004年に連載開始されて以降、 熱狂的な支持を受け、現在までに累計発行部数140万部以上(全17巻)を誇り、また2010年度「このマンガがすごい!」 オンナ篇 (宝島社)第17位/第2回anan漫画大賞(マガジンハウス)候補など人気と実力を兼ね備えた伝説のコミックスです。東京で雑誌モデルをしていた美少女・望月夏芽は、ある日突然父の故郷である浮雲町(うきぐもちょう)に引っ越すことになる。 東京から遠く離れた田舎町には刺激がなく、自分が欲する「何か」から遠ざかってしまったと落ち込む夏芽だったが、 土地一帯を取り仕切る神主一族の末裔で跡取りである長谷川航一朗(コウ)に出会い、強烈に惹かれていくのだった―。 まだ何者でもなく、何者にでもなれると感じる「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、そして再生を、 夏芽とコウを通して、激しくも儚く、そして美しく描かれる壮大なラブストーリーです。監督は、26歳の 新鋭監督の山戸結希(やまとゆうき)が務めます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました