【動画あり】飯塚悟志『人間力は、ももクロから全部 教わってる』

サノ:たしかに飯塚さん、「粘り勝ちした人」って印象が強いかもしれません。コント一筋で突き詰めつづけた結果、今年はついにキングオブコントで松本人志さんと並んで審査する側になったわけで…！

飯塚さん:僕ね、正直ブレることあんまりない。

NHK-FMが展開する、特定のジャンルを1日がかりで特集する「今日は一日○○三昧」シリーズ。音楽がテーマになることも多い本シリーズに、東京03が登場！「東京03の好きにさせるかッ！」（NHKラジオ第1）でこれまでに披露された135本のコントの中から25本程度が届けられ、東京03とゲスト（バカリズム 、空気階段、佐藤栞里ほか）とのトークも披露されます。11月23日（火・祝）12:15〜18:50、19:20〜21:15「今日は一日 東京03のラジオコント三昧」本生放送番組について、飯塚さんはこのようにコメント。気になった方は、ぜひ聴いてみてください！

ツアーごとに、おおむね７本の新ネタを用意するが、作家が書くのは１本だけ。稽古を重ね、幾度も生の反応にさらされる。出演者の一人としてバラエティー番組をにぎわす方が楽して稼げそうだ。「難しいことだと分かっていたから今、できすぎな感じがしてます。正直、コントで食えるようになれたらいいなと、ふわっと思っていた程度だったから」と飯塚は言う。

たしかに佐々木は『ももクロChan』でも料理ができないキャラとして「あーりんクッキング」でさまざまな名場面を見せてきた。これには飯塚も「聞きたくなかったな…」と苦笑い。

また子供からすれば第四の壁を破壊されたようなものですけど、おままごとの枠外（コント側）にいる人間から見ればそれが滑稽で面白い。チャップリンの「人生は近くで見ると悲劇だが遠くから見れば喜劇である」という言葉がありますが、このネタはまさにそれでしたね。しかも、ぬいぐるみ視点の悲劇と子供視点の喜劇、子供視点の悲劇とおじさん視点の喜劇の二重構造になっているのも良かったです。

そんな本エピソードの再編集版は、6月2日（金）朝5時から、BS朝日でも『おはよう！ももクロChan』として放送される。テレビ放送はもちろん、未公開映像がたっぷり詰まったテレ朝動画のデラックス版『ももクロChan』もチェックしよう！

角田さん:いや飯塚さんはもう、「リーダー」としてのアドバイスでしょ。リーダーになってつまずいてる若い人には、飯塚さんの言葉は絶対刺さりますよ。僕ら3人が今でも同じ方向を向けているのは、絶対「リーダー・飯塚悟志」のおかげなんで。

今年の単独公演「腹割って腹立った」は、実に２６回目。５月１５～１９日の東京・恵比寿を手始めに、愛知や大阪など全国を回る。「今回本当にやばい。まだ何もできていないんですよ」。ちょっと苦々しい表情を見せた飯塚だが、声はどこか弾んでいた。

飯塚悟志、豊本明長角田（かくた） 晃広で東京０３を始めて２０年。結成からほどなく単独公演をスタートし、今も新ネタを引っさげ、各地の満員の劇場を巡る。角田は「こちらが何かやってみると、ダイレクトに答えが返ってくる。ここで面白がってくれるんだと驚いたり、失敗したとしてもこんな反応なんだと思ったり、やっぱり舞台って面白いんですよ」としみじみ語る。

角田さん:飯塚さんはとにかく、「待ってくれるリーダー」なんです。

飯塚の指名で話すことになった佐々木が選んだテーマは「私 隠し事してました」。ここで「15年間、料理しないキャラで来ちゃったんですけど、私、するんですよ」とまさかの告白が飛び出した。

飯塚が、１歳だった娘を見つめながら思ったことがネタの種になった。かわいいなぁ。でも、このしぐさ、おじさんがやってたら相当気持ち悪いだろうな――。「初めて台本を読んだ時、びっくりしましたよ」と角田。「でも、この年齢の僕らだから違和感なくできたし、面白くなった」

飯塚さん:そこの反省ですね。その反省を糧に、この3人になったときは「もう全部話そう」って決めました。尊重はするけど、「他の人相手ならこんなこと言わないだろうな」みたいなことも空気悪くなってもいいから言おうと。ただ、待ってたとはいえ…角田さんがこんなに寄ってくると思わなかったです。あんな反発していたのに、今は何の意見も言わなくなりましたから（笑）。

飯塚さん:そう。どうしたらいいのかわからなくてダラダラと過ごしていたし、「今度はこういう挑戦をしてみよう」とかも一切考えてなかった。「ホント何やっているんだろう俺」って毎日思ってました。なんならバイトもろくにしてませんでしたから。